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ジョン・レノン アメリカでの日々

ジョン・レノン アメリカでの日々 ジョン・レノン アメリカでの日々
発行年月 2003年11月刊行
価格 定価 本体 1,600+税
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 357ページ
ISBN 978-4-87290-172-6
内容紹介

~おいおい、俺は神さまじゃないってば!~
ジョンの葛藤、それは何?
死後初めて明かされる人間レノンのほんとうの姿

目次

父さんはいろんな点でマッチョを気取ったブタ野郎だったし、本人もそれを自覚していた。それでもいいかなと思えた理由はただひとつ、父さんが自分でそれを認めるだけの器があったってことだよ。それがあの人にとっての救いだったんだ。そういう自分を克服しようとしたんだ
--ショーン・レノン

父さんについて知っていることなんて、あなたたちと変わらないよ。なんともひどい話さ! 父さんは、世界に向かって愛と平和を語ることができたけど、おそらくは本人にとっていちばん大切な人たちに向かっては、愛と平和を顕現して見せることができなかったんだ……愛と平和を語るそのいっぽうで、家庭を崩壊させ、意思の疎通を図ろうともせず、不倫の果てに離婚だなんて、どうすればそんな真似ができるんだろう?
--ジュリアン・レノン

ジョンは偉大な人物だ。でも、彼の偉大さは、彼が聖人ではないという点にもあるんだ
--ポール・マッカートニー広告塔でありながら自分の猛烈な怒りが抑えられない姿、声高にフェミニズムを唱える御しがたい男性偏重主義者、革新的かつ影響力の大きなソングライターでありながら数年のあいだ活動を停止する姿、その富と名声のためになにをしても特別扱いされる孤独なリヴァプールのスーパースター--この本では、そんなジョン・レノンの二面性を目の当たりにすることができる。 永らくロック界のトップに君臨するスターたち--ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ミック・ジャガー、エルトン・ジョン、デイヴィッド・ボウイ、ポール・サイモン、ジェイムズ・テイラー、その他多数--に対してジョンがどんな感情を抱いていたのか、その心の奥底を覗く内容ともなっている。本来のジョン・レノンは、悲劇的なまでに孤独な人物であり、若き日の自由を追い求めて喪失感と満たされない思いに悩んでいた。そしてセックスにとりつかれ、ドラッグが誘発する寂寥感とほぼ永遠につづく不安に苦しんでいる未熟な現実の自分の姿に、つねに葛藤を抱えていたのである。


この本がはっきりと示しているように、ジョン・レノン(1940-1980年)はみずからのいきすぎた点と足りない点を充分すぎるほど自覚していた。だが、彼が偉かったのは、その生涯を通じて彼が自分を理解し、自分のなかの葛藤を解決しようともがいていた点だ。そしてその模索の旅は、一九八〇年にニューヨーク・シティでジョンが殺されたことで終焉を迎えてしまった。多くの新事実やこれまでお目にかかる機会のなかった写真、初公開の秘話など、《ジョン・レノン アメリカでの日々》には、二十世紀を代表する伝説的ロックンローラーであり、カリスマ的イデオロギストであり、ポップ界の預言者であったジョンの、革命的であると同時にあまりに人間臭い姿が描かれている。 妻と子に愛情を注ぎ、ソングライティングの才にあふれ、平和活動に身を捧げた英雄--細心の注意をもって培われたジョン・レノンのイメージの向こう側に、どんな“真実”を見出すことができるのだろう? ジョンの短い人生の四分の一にあたるアメリカ時代、そのエピソードをこれまでになく深く掘り下げるなかで、マッチョで辛辣な労働者階級の英雄たる「伝説のレノン像」は、完全に打ち砕かれることになる。 本書は、十六年にわたる徹底的なリサーチをもとに書かれている。ビートルズと交流のあった者や家族、親族との独占的インタビューや、私的な手紙などがその情報源だが、なかでも特筆すべきは、ジョン本人が書き留めたりテープに吹き込んだりして遺した日記である。そこには表に現れることのなかった、ジョンの赤裸々な思いが語られている。ビートルズの権威であるジェフリー・ジュリアーノは、これらの素材を彼ならではの鋭い観察眼で、見事に比類なき伝記へと結実させた。素晴らしい才能を与えられたアーティストであり、当時の文化を代表するイコン的存在であった人物が、心のうちに悩みを抱えながら過ごした日々が、率直かつ忌憚のない筆致で描かれている。 献身的な夫でありながら向こう見ずな浮気者、親ばかでありながら子どもを見返らない父親、マクロビオティック食などの健康管理に熱心ないっぽうで酒とヘロインに溺れ過食症に悩む姿、世界平和の広告塔でありながら自分の猛烈な怒りが抑えられない姿、声高にフェミニズムを唱える御しがたい男性偏重主義者、革新的かつ影響力の大きなソングライターでありながら数年のあいだ活動を停止する姿、その富と名声のためになにをしても特別扱いされる孤独なリヴァプールのスーパースター--この本では、そんなジョン・レノンの二面性を目の当たりにすることができる。 永らくロック界のトップに君臨するスターたち--ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ミック・ジャガー、エルトン・ジョン、デイヴィッド・ボウイ、ポール・サイモン、ジェイムズ・テイラー、その他多数--に対してジョンがどんな感情を抱いていたのか、その心の奥底を覗く内容ともなっている。本来のジョン・レノンは、悲劇的なまでに孤独な人物であり、若き日の自由を追い求めて喪失感と満たされない思いに悩んでいた。そしてセックスにとりつかれ、ドラッグが誘発する寂寥感とほぼ永遠につづく不安に苦しんでいる未熟な現実の自分の姿に、つねに葛藤を抱えていたのである。

著者紹介

ジェフリー ジュリアーノ(じぇふぇりー じゅりあーの)

ジョン・レノンやポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンの伝記を手がけ、また、ビートルズやジョン・レノンのインタビュー集なども多数編纂・執筆しているビートルズの権威。
ジョン・レノンの妹ジュリア・ベアードとの共著もある他、ローリング・ストーンズやロッド・スチュアートを題材とした作品など、ロックスター関連の著書は20冊以上に及ぶ。
文筆業の傍ら、レコード・プロデュースや俳優、大学講師(ノースウエスタン大学音楽科)としても活躍中。

遠藤 梓(えんどう あずさ)

1996年生まれ。
慶應義塾大学文学部・英米文学専攻。
小説、芸能、美術、料理、インテリア、建築など、幅広いジャンルの翻訳を手がける。