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なぜヒトだけが「寝かしつけ」をするのか ーオランウータンの子育てからヒトの進化を考える

電子版あり
なぜヒトだけが「寝かしつけ」をするのか ーオランウータンの子育てからヒトの進化を考える なぜヒトだけが「寝かしつけ」をするのか ーオランウータンの子育てからヒトの進化を考える
発行年月 2026年7月刊行
価格 定価 1,760円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 175ページ
ISBN 978-4-86621-556-3
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※電子書店はKindleでご購入いただけます。

内容紹介

子育ては、ヒトの進化をのぞく窓

 

「森の哲人」ともいわれるオランウータン。
群れを作らず樹上で生活し、遺伝的には最もヒトに近い動物の一種で、ヒト以外では最も長い時間をかけて子育てをする「少子社会」を生きる動物としても知られています。

 

長年オランウータンの研究に携わる著者が、ボルネオでのフィールドワークと自身の子育ての経験を通して得たヒトとオランウータンの生態の違いや意外な共通点まで、「子育て」と「進化」の不思議に迫ります。

目次

はじめに 
用語について 
第1章 妊娠・出産
つわりの苦しみはヒトもサルも/ついに解明? つわりが起きるメカニズム/動物園のオランウータンの子育て/ヒトの母乳育児の大変さ/生理痛や子宮内膜症に苦しむ動物園の類人猿/Column 哺乳類のさまざまな子育て 
第2章 眠り・排泄
「寝かしつけ」をするのはヒトだけ?/赤ちゃんの「背中スイッチ」は生存戦略?/赤ちゃんは「泣くのが仕事」?/1 0
代の「宵っぱりの朝寝坊」とヒトの睡眠の多様性/サルはトイレトレーニングができないけど、ヒトの赤ちゃんはトイレで排泄できる!/おんぶと「幻のオシッコ」/Column 我が家の排泄コミュニケーション(EC)体験記 
第3章 食事
サルには「離乳食」はない/BLWとフランスパン/ヒトは食べ物を分け与えることに、喜びを感じる/Column ヒトは、健康に生きるために〝料理〞が必要な動物 
第4章 感覚の個体差
同じ食物を食べても親子で感じる味は違っている?/味覚遺伝子の個体差/実は見ている色が違う? 意外に多い色覚多型/「心の理論」と発達障害/発達障害は環境が変われば「障害」ではなくなる?/Column 音を聴いて色が浮かぶ、数字に人格がある……存在しない色や性格を感じる「共感覚」 
第5章 遊びと教育
ヒトは大人になっても遊ぶ、珍しい「サル」/次々と遊びを発明していく「イノベーター」/ ヒト以外のサルは「教育」をしない /電子メディアやゲームとの付き合い方/Column ベビーサイン体験記 
第6章 育ち・成長
サルにも「反抗期」はあるのか/遺伝子を残す仕組みが「反抗期」や「赤ちゃん返り」を引き起こす/きょうだい間のケンカと助け合い/「妹、弟がほしい! 」―一見無邪気な「よくできたプログラム」/ヒトとサルの子育ての大きな違い/Column サルの「幼なじみの恋」は成就しない 
第7章 お父さんとおばあさん
子育てをしない、サルの父親が果たしている大切な「務め」/授乳以外の育児を一手に引き受ける「育メン」もいる/子ども同士のケンカを、ゴリラの父親はどう仲裁するか/赤ちゃんを置いて群れを出る母、精子提供者にすぎない父/「出産間隔を短くする」という、ヒトの生き残り戦略/ヒトの閉経がもたらした「おばあさん」という存在/母親にも赤ちゃんにもメリットがある、ヒト本来の育児「アロマザリング」/Column 閉経はメス同士の争いを避けるため!? 昆虫にもおばあさん仮説が成り立つ? 
おわりに 
参考文献 

著者紹介

久世 濃子(くぜ のうこ)

東京工業大学大学院生命理工学研究科博士課程修了、博士(理学)。京都大学野生動物研究センター日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、NPO法人日本オランウータン・リサーチセンター理事。著書に「オランウータン 森の哲人は子育ての達人」(東京大学出版会)、2021年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書「オランウータンに会いたい」(あかね書房)、監修に『おらは おおきな オランウータン』(あかね書房)など。