書籍詳細 書籍詳細
  • ホーム
  • ビジネス
  • もっと話がおもしろくなる 教養としての気象と天気
  • 電子版あり

もっと話がおもしろくなる 教養としての気象と天気

電子版あり
もっと話がおもしろくなる 教養としての気象と天気 もっと話がおもしろくなる 教養としての気象と天気
発行年月 2022年3月刊行
価格 定価 1,650円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 192ページ
ISBN 978-4-86621-406-1
オンライン書店で購入

※電子書店はKindleでご購入いただけます。

内容紹介

最近よく聞く「クラスター」「オーバーシュート」は気象用語?
「落雷」に特化した気象会社がある?
「雨か雪」と「雪か雨」は違う?
これから流行りそうな気象用語って?

すぐに使える基礎知識から気象データとビジネスの可能性まで、
気象・天気がわかれば武器になる!

初対面の人といるときやビジネスの場など、
会話の糸口として、
あるいは間を埋めたくて天気の話を出す場面は多いけれど、
「このところ雨が多いですね」「そうですね、梅雨入りですかね」
「ジメジメしていやですね」「そうですね」
このように1、2往復するとすぐに途切れ、
その後が続かなくて沈黙が続く……
そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。
でも、
「梅雨入り梅雨明けって実は明確な基準がないので、
『梅雨入り(明け)したと見られる』」っていうあいまいな表現になってるらしいですよ。
だから後々、訂正されることもよくあるようですね」
とか、
「ご出身はどちらですか?」「九州のほうです」
「そうですか。東京の梅雨はこうしたシトシト雨が長く続くんですが、
西のほうの梅雨は豪雨になることが多いらしいですね。実際どうでしたか?」
というように、プラスアルファの知識を持っていれば会話が続けられる。
また、このご時世で耳にするようになった「クラスター」や「オーバーシュート」という言葉は、
気象用語としても使われているそう。
気象データをビジネスに活用していく動きも活発化しており、
気象・天気について知っておくことは、
これからの時代を生き抜く必須条件と言える。

本書は、気象予報士として予報業務に携わった経験持ち、
中学・高校で教鞭をとる著者が、
豊富な図版とともに、
気象・天気の基本からビジネスの可能性までわかりやすく解説。

手元のスマホからは得られない情報が、
空にはあふれている。
さあ、顔を上げて空を見よう!

目次

はじめに

第I部 人に話したくなる 気象と天気の知識
第1章 気象と天気 基本中の基本
01 気象ってなに? 地象と水象
02 天気・天候ってなに? 日本の天気は21種類、国際式は100種類
03 気候ってなに? 日本の気候、世界の気候
04 空気にも重さがある(気圧)
05 低気圧と高気圧
06 前線ってなに?
07 気圧の谷、気圧の尾根
08 風はなぜ吹くのか?
09 気温ってなに?
今日の会話のタネになる お天気こぼれ話1 私たちの体と気象

第2章 雲は気象情報の宝庫
10 雲の正体
11 雲のでき方
12 雲にはなぜさまざまな形、色があるのか
13 雨、雪はどのようにしてできる?
14 雨、雪には2種類ある 乱層雲と積乱雲
15 大気の状態が不安定ってどういうこと?
16 あられ、ひょうはどのようにしてできる?
17 それ以外に空から降ってくるものは?
今日の会話のタネになる お天気こぼれ話2 さまざまな気象サイトや天気アプリ

第3章 四季が見せる空のさまざまな表情
18 日本の四季を決める気団
19 冬のシベリア気団、日本海側は世界トップクラスの豪雪に
20 太平洋側の雪
21 春一番
22 春の気圧配置、揚子江気団
23 梅雨
24 梅雨のいろいろ
25 梅雨明けと猛暑、冷夏、小笠原気団
26 秋雨と秋の気圧配置、台風
27 秋が深まると日本海側は時雨
今日の会話のタネになる お天気こぼれ話3 科学力やデータの分析精度が上がっても予報が外れるわけ

第II部 知っておけば役に立つ 異常気象と予報の現在地
第4章 気象による災害、異常気象
28 台風ってそもそもなに? 台風を大解剖
29 台風の強さの調べ方
30 ゲリラ豪雨、ゲリラ雷雨はなぜ起こるか
31 雷から身を守る
32 フェーン現象ってなに?
33 エルニーニョ現象とラニーニャ現象ってなに?
34 地球温暖化
35 伝説の1984年冬
36 竜巻とダウンバースト
37 地名と気象
今日の会話のタネになる お天気こぼれ話4 日本の天気語の豊かさ

第5章 気象予報について
38 天気予報の種類
39 気象衛星、レーダー、アメダス
40 注意報と警報
41 「時々」と「一時」の違い
42 「雨か雪」と「雪か雨」の違い
43 「所により」ってどこのこと?
44 天気予報の歴史
45 観天望気
今日の会話のタネになる お天気こぼれ話5 1年の中で天気が決まっている日?

第III部 これからの気象と天気
第6章 気象とビジネス
46 風が吹けば桶屋が儲かる?
47 CMで活用される雲量予報
48 コンビニがビールを仕入れる量
49 道路はどこで凍結し、どこで地吹雪が起こるか
50 落雷に特化した気象会社
51 桜の開花予報
52 気象予報士になるには
53 気象関連の仕事に就くには
54 気象庁に入るには
今日の会話のタネになる お天気こぼれ話6 天気が歴史を変えた?

第7章 これから流行る? 先取り気象用語
JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)
ポーラーロー(極気団低気圧)
スーパーセル、マルチセル
ゲリラ豪雪
シアライン
クラウドクラスター
オーバーシュート
炎暑日
ひょう注意報
オールウェザー
今日の会話のタネになる お天気こぼれ話7 人口的に天気を変えることはできるか

おわりに

著者紹介

金子 大輔(かねこ だいすけ)

東京都出身。東京学芸大学卒業後、千葉大学大学院を修了。気象予報士。幼稚園から高校までの教員免許を持つ。株式会社ウェザーニューズにて予報業務を経験した後、千葉県立中央博物館、東京大学大学院特任研究員などを経て、現在、神奈川県の桐光学園中学・高等学校で理科(おもに生物)を教えている。
著書に『図解 身近にあふれる「気象・天気」が3時間でわかる本』(明日香出版社)、『胸キュン! 虫図鑑 もふもふ蛾の世界』(ジャムハウス)、『こんなに凄かった! 伝説の「あの日」の天気』(自由国民社)など。
日本気象予報士会会員、気象キャスターネットワーク会員。