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思春期の子の育て方

電子版あり
思春期の子の育て方 思春期の子の育て方
発行年月 2021年12月刊行
価格 定価 1,540円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 216ページ
ISBN 978-4-86621-367-5
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※電子書店はKindleでご購入いただけます。

内容紹介

子どもがイライラして当たってくる。
学校の様子を聞いても返ってこない。
将来について、何を考えているのかわからない。

“思春期”それは子育て中の親の多くにとって、最も悩みの多い時期です。
どのように接するかで、子どもとの信頼関係が変わってきます。
子どもを“子ども扱い”するのはもうおしまい。
精神的に自立できるよう、親子関係を変化させていきましょう。

大丈夫。悩んでいるのはあなただけではありません。
「なんくるないさ~」と親自信の心を安定させれば、子どもの幸せにも直結します。

「家族関係」「学校と勉強の付き合い方」
「性について」「社会で働くということ」
子どもが自分で考えていけるような子育ての方法を教えます。

目次

はじめに
〝子ども扱い〟する時間はもうおしまい
ハッピーな親の子どもはハッピーになる

第1章 思春期の子育てはここが“むずかしい”

思春期は〝自分をつくる〟大切なステージ
〝むずかしい〟のは体の変化に心が追いつかないから
子どもはどんなストレスを抱えているのか
思春期の学校は〝戦場〟にもなる
子どもの変化に合わせて親子関係を変化させる
思春期の子どもの心に育まれる〝3つの力〟
1自分をつくる力
2挫折から立ち直る力
3悩む力
〝自分づくり期〟の親は〝子どもから離れて見守ることが必要な時期〟
〝導く〟子育てから〝寄り添う〟子育てへ
思春期の子を持つ親に必要な〝3つの力〟
➀見守る力
➁寄り添う力
3楽観的に考える力
思春期の子の親がやりがちなNG行動
思春期の子どもにとってスマホは不可欠
親のスマホ依存にも要注意

第2章 思春期のイライラ・反抗に向き合う方法

思春期の「反抗」にはちゃんと理由がある
「自分でもどうしたらいいかわからない」が態度に出る
思春期の子の反抗タイプ
➀「別に」しか言わない〝閉じこもり型〟(コミュニケーション回避型)
2「うるさい! 」「ほっといて! 」と反発・敵対する〝闘争型〟
3〝反抗期がほとんどない子〟は、大丈夫?
子どもを〝ひとりの大人〟として扱う
子どもを信じて見守る
子どもを肯定する声がけを
〝過保護〟から卒業しよう
「○○しなさい」が口癖の親は要注意
ガミガミ怒鳴っても何も届かない
〝怒鳴る〟から〝伝える〟へ
〝体罰〟〝怒声〟は親が未熟な証拠
クールダウンのための2ステップ
1深呼吸
2その場から離れる
子どもを出て行かせるのは危険
親は〝立派な大人〟を演じなくていい
弱音を吐ける家庭をつくろう
10歳を過ぎたら、親は家にいる時間を増やす
家庭だけでなくさまざまな居場所をつくる
子どものSOSは観察して察知する

第3章 学校と勉強の付き合い方

「学校に行きたくない」と言われたら
休む日が定期的になってしまった
親が気づきにくい〝いじめ〟
子どもが言い出しやすい状況をつくる
子どもがいじめられているとわかった場合
子どもが心を閉ざすNGワード
学校側と協力していじめ問題を解決するために
学校側との交渉ですべきではないこと
親もカウンセリングを受けて心を安定させる
自分の子どもがいじめ加害者だとわかった場合
女の子が巻き込まれやすい思春期の戦場
男の子が巻き込まれやすい思春期の戦場
「友だちがいなくても大丈夫」という視点を持つ
〝ひとりの時間〟に育つ豊かさもある
一日中スマホをいじるのは依存症?
スマホに生活リズムを乱されないために
「勉強しなさい」と言われるほどやる気は下がる
「あなたを信頼してない」というメッセージ
「勉強や宿題をしない子」にどう接すればいい?
それでも成績を上げたいときの裏ワザ
頑張っているのに成績が上がらない子には〝頑張ったプロセス〟を伝える
落ち込んでいる子に必要なのは〝共感〟
〝教育熱心〟と〝教育虐待〟の違い
〝教育虐待〟に陥りやすい親のパターン
「もしかして教育虐待かも」と思ったら
「勉強に意味を見出せない」という子に何をどう伝える?
「わからない」は子どもの本音
志望校を決めるのは親ではなく子ども
もし志望校に落ちてしまったら
第一志望に入れる人生が一番じゃない

第4章 必ず知っておきたい性教育

恋や性に関心を持つのは自然なこと
子どもは親の嫌悪に敏感
セックスについてはオープンにさらっと伝える
夫婦が仲よくスキンシップする姿を見せよう
ケンカは仲直りまでをセットで見せる
ひとり親家庭は恋愛・結婚を日常の中で小出しに伝えていく
性の悩みは「同性の大人」が聞き役になろう
子どもに恋人ができたら認めて、受け入れる
セックスは「同意」と「避妊」をきちんと伝える
女子校/男子校こそ異性との交流の場を

第5章 社会に出て働くということ

「大人になったらなりたい」ランキングから浮かび上がるもの
リモートワークの増加で〝会社員〟が人気職業に
親以外の「働く大人」と話をさせよう
98%の子は「何をしたいかわからない」
「とりあえず進学」で視野を広げてもいい
本音を言えば「働きたくない」子には
「働くことの意味」は自分でしか見つけられない
お金の大切さを伝えるには家計簿を見せる
お金の話をちゃんとできる子のほうが、早く大人になる
高校生になったらアルバイトはさせていい
家計の事情と進学どう折り合いをつける?
子どもの〝生きたい人生〟のために、親子で一緒に作戦を練ろう

第6章 思春期と家族

夫婦のラブラブが子どもに伝えていること
喜びも怒りも哀しみも楽しみも、すべてを家族で分かちあう
夫婦仲がこじれて悪化した場合は?
夫婦仲が悪いままでも子どもを幸せにするためにできること
ひとりっ子は家族のマイノリティ
〝友だち親子〟になってもOK
ひとり親家庭にとっての思春期
ひとり親家庭にはたくさんの〝味方〟が必要
ステップファミリーと思春期
ステップファミリーだからむずかしいのではない
父親がすべきこと、母親がすべきこと
親子関係の性別組み合わせで気をつけたいこと

おわりに

著者紹介

諸富 祥彦(もろとみ よしひこ)

1963年福岡県生まれ。明治大学文学部教授。教育カウンセラー。教育学博士。
「すべての子どもはこの世に生まれてきた意味がある」というメッセージをベースに、30年近く、さまざまな子育ての悩みを抱える親に、具体的な解決法をアドバイスしている。
『男の子の育て方』『女の子の育て方』『ひとりっ子の育て方』『ひとり親の子育て』(小社刊)、『「自分がない大人」にさせないための子育て』(PHP研究所)、『子育ての教科書』 (幻冬舎)、『反抗期乗り切りマニュアル』(主婦の友社)、『「プチ虐待」の心理』(青春出版社)ほか、教育・心理関係の著書が100冊を超える。