書籍詳細 書籍詳細
  • ホーム
  • ビジネス
  • この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ
  • 電子版あり

この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ

電子版あり
この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ
発行年月 2021年9月刊行
価格 定価 1,650円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 200ページ
ISBN 978-4-86621-357-6
オンライン書店で購入

※電子書店はKindleでご購入いただけます。

内容紹介

転職先が決まっていない・収入がなくなる・自分がダメだから……としがみついても、
会社はあなたを助けてくれない!
精神科医で産業医の先生が、会社に潰されない方法を伝授!

会社のことを考えるといつも憂鬱。毎日まっくらな気持ちで仕事をしている。でも……。
「転職先が見つからない」「せっかく入った会社なのに」「周りにダメな人と思われたくない」と
自分を縛って、辞められないあなたへ。

実はもう「大丈夫じゃない」かもしれないです。限界ラインギリギリのところにいるかもしれません。
会社を辞めるという判断が遅れることによって、大きな心の傷を負ってしまう人はたくさんいるのです。

心の病も早期発見・早期治療ができれば、転職活動もすんなり始めることができます。
傷病手当を利用すれば、収入がゼロにはなりません。

産業医・精神科医として、精神的なケアを行ってきた井上智介先生が、
辞める不安や葛藤を解消する実践的な心構えや方法を教えます。

「この会社ムリ」という気持ちの受け入れ・心と体にあらわれる危険サインの確認・
実際に心身が回復した事例・休職について知っておきたいこと・退職について知っておきたいこと……と、
段階的にわかりやすく説明をしています。

「今すぐにでも会社を辞めたい」という人から「いずれは退職するかもしれないけど、
今は会社との付き合い方を知っておきたい」という人まで、楽しく読める1冊です。

目次

はじめに

 

1章 あなたが苦しいのは「もう限界」まで頑張っているから 

・あなたはすでに頑張りすぎているのかも?

・あなたを縛り付けるネガティブな思い込みたち

・元気な人だからできるポジティブ思考

・「〇〇だから頑張れる」はポジティブな気持ち? 

・どうしてこんなに働きにくい? 職場や社会に渦巻く〝空気〟の威圧感 

・「好きなことを仕事にする」が却って生きづらくしている 

・「自分の軸」を思い出すためにしてほしいこと 

・危険サインに気づいたら会社を辞める選択肢をもつ 

 

2章 「心の危険サインだ」と思ったときの対処法 

・上司が怖くてもう会社に行きたくない 

・「また怒られたら……」とビクビクしてしまう 

・会議、雑談……会社での会話がつらい。なるべく離れて、黙っていたい 

・仕事をうまく片づけられず時間ばかりが過ぎていく 

・次々と仕事を頼まれ、泣きたくなる

・みんなに迷惑がかかると思い、相談したり、休みを取ることができない 

・居場所がない・悪く思われている気がする 

・悩みを相談できない・グチを言える人がいない 

・休みの日も仕事が頭から離れない・翌日の仕事のことを考えると不安になる 

・休日ずっと寝てしまって無駄にすごしてしまう 

・「会社がなくなればいいのに」となかば本気で願っている 

・うまくいっている人をみると「不幸になればいいのに」と思う 

・誰にも会いたくない・人に会わないようにして過ごしている 

・ふと「死にたい」と思う・死ぬ方法をいろいろと考えてしまう 

 

3章 「体の危険サインだ」と思ったときの対処法 

・自分でも信じられないようなミスばかりしてしまう 

・家に帰るとぐったり座り込む・最低限の家事しかできない

・眠れない・何度も目が覚める・寝てもスッキリしない・朝起きられない 

・会社に近づくだけで、ドキドキと動悸がする 

・耳鳴りがする・耳が聞こえにくくなった 

・お酒を飲んでも酔わない・ついつい飲みすぎる 

・なんでもないとき勝手に涙が出てきて、いつまでも止まらない 

・持病と間違えやすい、痛み・炎症・下痢・だるさ 

・生理が何ヵ月も来ない・髪の毛が抜ける・肌が荒れる 

・重い風邪を引きやすくなった・風邪がなかなか治らない 

・すぐに微熱が出る、微熱のしんどさを周囲に理解してもらえない 

・体調を取り戻すために有給休暇を使いきり、それでもつらくて欠勤が増えてしまう 

・大いに活用してほしい 会社に提出する診断書の交渉力! 

 

4章 「でも辞められない」思い込みから解放された人たち 

・「もうムリだ」と思っても、早く治療をすれば、早く回復して、転職活動ができる 

・ノルマが厳しくて辞めたい! Aさんの場合(30代 営業職) 

・収入はゼロにはならない 井上先生からのアドバイス1 

・自分の幸せを最優先しよう 井上先生からのアドバイス2 

・Aさんの辞めたあとの話 

・誰かと一緒に精神科へ行ってみよう 井上先生からのアドバイス3 

・人間関係に悩んで、もう辞めたい! Bさんの場合(20代 事務職) 

・まずは5連休をとってみましょう 井上先生からのアドバイス1 

・引き継ぎは最長2日 井上先生からのアドバイス2 

・人間関係から逃げるのは成功体験につながる 井上先生からのアドバイス3 

・管理職から降りられなくて辞めたい! Cさんの場合(40代 ⅠT系エンジニア)

・弱い部分を見せないと誰も気づかない 井上先生からのアドバイス1

・入社序列にふりまわされない 井上先生からのアドバイス2 

・やりたいことがないのが普通 井上先生からのアドバイス3 

・Cさんの辞めたあとの話 

 

5章 「もう頑張れない」人の休み方 

・やることは勝手に湧いてくるから、頑張って対応しなくていい 

・「休みたい」が言い出せないなら、主治医を利用する 

・相談するときの入門1 精神科医・産業医・カウンセラーの違い 

・相談するときの入門2 いちばんいい病院はいちばん近いところ 

・休職中の過ごし方ステップ1 とにかく休むダラダラ期 

・休職中の過ごし方ステップ2 働くための準備をする活動期 

・休職中でも 遊びに行っていい 

・休職中の転職活動5つのポイント 

・ポイント1 休職中に転職活動をしてもいい 

・ポイント2 求人票の興味が湧くところをメモする 

・ポイント3 「変わらない」ことに価値を置く 

・ポイント4 口コミを重視すべし 

・ポイント5 転職ブルーに負けない 

 

6章 「この会社ムリだから辞める!」ときに知っておきたいこと 

・最も目指すべきは表面的な円満退職 

・ステップ0 就業規則を確認する 

・ステップ1 会社に納得してもらえる退職理由をつくる 

・ステップ2 退職日を心の中で決めておく 

・ステップ3 退職日からさかのぼって半年間の残業記録を入手する 

・体調を崩した際の強い味方 傷病手当を正しく知ろう

・圧をかけて引きとめてくる上司への対応 

・有給休暇を阻まれたときの対応 

・とにかく書面で残して嫌がらせを防ぐ

・最後は労働基準局に駆け込む 何が何でも会社を辞められる方法 

・会社にしがみつくことであなたが失う5つのもの

・大切な人が「私の会社ムリ」と言っていたら

 

 

おわりに 

著者紹介

井上 智介(いのうえ ともすけ)

島根大学医学部を卒業後、現在は産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としては外来でうつ病などの精神疾患の治療にあたっている。その一方で、多くの人に【おおざっぱに笑ってラフに生きてほしい】という思いを込めてブログやTwitter などでも積極的に情報発信を行っている。著書には『ストレス社会で「考えなくていいこと」リスト』(KADOKAWA)や『職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全』(大和出版)などがある。