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子どもの自己効力感を育む本

発行年月 2020年3月刊行
価格 定価 1,650円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 208ページ
ISBN 978-4-86621-268-5
内容紹介

自己効力感とは「成功するかわからないけどとくかくやってみよう」という気持ち。
この力、育ててあげたいと思うママは多いのではないでしょうか。
人は誰もが自己効力感を持って生まれてくるといいます。生まれ持った自己効力感を育むのは日常の中のママの声がけ。
「あなたは賢い」
「天才だよ」
良かれと思ってかけてきた言葉が、実は自己効力感を下げていたとしたら…⁈
一体どんな言葉をかければいい?  本書では、子どもたちの自己効力感を最大限に引き上げる声がけを30のシチュエーションでご紹介。
効果は一瞬で表れるから、ママと子どもに幸せのサイクルが生まれます。

目次

はじめに
★ママの言葉は絶大な威力をふるう
・言葉が原因ならば、言葉を変えればいい

第1章 子どもはみな「自己効力感」を持って生まれてくる
★失敗を恐れずに挑戦する力=自己効力感
・何があっても前向きに生きる人になってほしい
・信念・自信・希望を持たせよう

★自己効力感の強い子は幸せになれる
・仕事を楽しめる人、楽しめない人
・出会いに恵まれる人、恵まれない人
・最強のモチベーションは自分を信じる気持ち
・子どもたちの自信の芽を摘まないで

★自己効力感が高い人ほど、大きな成功をつかむ
・「やればできる」と信じることが肝心
・「できる」と信じていることは実現してしまう
・いくつになっても挑戦を続ける生き方
・限界を超えようとすることで能力は開花する

★根拠のない自信、単なる思いこみでもOK
・好きなことなら努力もまた楽しい
・能動的に行動する機会を増やそう

★自己効力感を育てれば、「自己肯定感」も育っていく
・成功しても失敗しても、幸せになれる

★声かけひとつ、一瞬で高まる自己効力感
・「あならならできる」と励ますのは逆効果
・挑戦することに一番意味がある、と教えよう
・やってみよう、成長しよう、糧にしていこう

第2章「自己効力感」を育てる声がけ
1子どもがコップを倒した。でも失敗を叱らないで
・親に批判されると、子どもはやる気をなくす
2「あの子が嫌い」「学校が嫌い」という子のネガティブ感情を否定しない
・どんな感情もいいんだよ、と伝えてあげよう
3「なんで優しくできないの」と責めたくなるとき
・「わたし」を主語にして話そう
4「がんばれ」と言うよりも、具体的なアドバイスを
・「がんばって」でなく「がんばってるね」
5「ママ、今日ね! 」と嬉しい出来事を話してきたら
・いいニュースを一緒に喜ぶ人は信頼される
6「僕、計算が遅くてできない」と自信がなさそうなとき
・「やればできるようになる」という事実を教えてあげよう
7うまくできたときは、そのプロセスを褒める
・結果よりも、努力したことを褒められると嬉しい
8成功したときこそ「理由」を追求しよう
・自分の「強み」に気づかせてあげよう
9子どものダメなところしか目につかない場合は
・短所も長所も、ちゃんと見てあげよう
10「粘り強い」「丁寧」など、気質や人格に注目する
・性格的な強みにもっと目を向けよう
11子どもが緊張してストレスを感じているとき
・適度なストレスなら、あったほうがよい
12「いつになったら宿題するの?」と言われなくても、自分からやる子になるには
・子ども自身に決めさせることが必要
13「ママは反対だな」と言っていい
・いろいろな考えや意見があるのだと教えよう
14子どもが「習い事をやめたい」と言ったら、どう対応する?
・楽しく続けられることだけ続けよう
15子どもが友達を叩いてしまった! さあどうする?
・気持ちに共感を示し、それから「でもね」と続ける
16「つらくても我慢して乗り越えろ」は時代錯誤
・我慢する人よりも、楽しんで挑戦する人の勝ち
17努力を評価してもらえず、落ち込んでいたら
・学校よりも家でどう評価されているかが重要
18子どもが容姿のことで悩んでいたら
・子どもの気持ちに共感することが一番大事
19子どもが周囲の意見に流されているようなときは
・客観的に見る親の視点がとても大切
20「どうせ」が口ぐせの投げやりな子にかけてやりたい言葉
・投げやりなのは、叱られ続けたことが原因
㉑「くそばばぁ」と乱暴な言葉を使うようになったら
・子どもが発するSOS信号に気づいてあげよう
㉒「できて当たり前」のことも褒めてあげよう
・子どもだってがんばっていることを、お忘れなく
㉓「勝たないとイヤ」と負けず嫌いが激しい子への対処法
・負けを受け入れる発達はゆっくりとなされていく
㉔「仲間外れにされた」と子どもが悲しんでいたら
・そのつながりに「愛」はある?
㉕「僕、友達を蹴った」と時間が経ってから悪事を報告してきたとき
・責めずに感謝、そして未来志向の言葉を
㉖怒ってだんまりの子に理由を問うには
・少し時間をおいてから、話をすると効果的
㉗優劣をつけない上手な褒め方
・ほかの子と比較して褒めない、能力の話にしない
㉘「いい加減にして! 」と連呼しても、子どもには通じない
・子どもが理解しやすい言い方をしよう
㉙「ママもできないから、練習中なんだ」と親の弱点や失敗も見せていく
・できる人の話よりも、できない人の話をしよう
㉚ ママの誤解で子どもを叱ってしまったら……

第3章 ママから子どもに伝えたい3つのこと
~幸せな子を育む土台をつくる~
★ママは子どもの「安全基地」
・子どもは外の世界と安全基地を行き来して成長する
・無条件の愛を与えよう
・愛情タンクを満たしてあげよう
・子どもが愛を実感できるように伝える、6つの方法

★自分で決めていいんだよ
・選択肢を提示し、子ども自身に決めさせよう
・親がコントロールを手放すと、子どもの自律性が目覚める
・子どもの自律性を妨げずに制限を与えるには
・共感・説明・自己決定の3ステップ

★みんな「違う」から、みんな「いい」
・ただ違いがあるだけ、そこに優劣はない
・多様性を学ぶと、いいことがいっぱい
・家庭でできる多様性の教育
・「違い」を面白がっちゃおう!

おわりに

著者紹介

松村 亜里(まつむら あり)

ニューヨークライフバランス研究所 代表
母子家庭で育ち中卒で大検をとり、朝晩働いて貯金をしてニューヨーク市立大学入学。
首席で卒業後、コロンビア大学大学院修士課程 臨床心理学 、秋田大学大学院医学系研究科博士課程 公衆衛生学 修了。
医学博士・臨床心理士・認定ポジティブ心理学プラクティショナー。
ニューヨーク市立大学、国際教養大学でカウンセリングと心理学講義を 10 年以上担当し、2013 年からニューヨークで始めた異文化子育て心理学講座が好評で州各地に拡大。
ニューヨークライフバランス研究所を設立してポジティブ心理学を広めている。
幸せを自分でつくり出す人を増やすために、エビデンスに基づいた理論とスキルを紹介し、実践に落とし込む講座を展開。
世界中の親に向けて 2018 年に開設した「世界に通用する子どもの育て方オンライン講座」が好評で書籍となる。
ポジティブ心理学を人生に活かす「 Ari’s Academia 」ビジネスや仕事に活かす「 Ari’s Academia for Professio nals 」、 二つのオンラインサロンも開催中。

「世界に通用する子どもの育て方」 3刷
「お母さんの自己肯定感を高める本」 7刷
「子どもの自己効力感 を高める本」 4刷