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葬られた文部大臣、橋田邦彦

葬られた文部大臣、橋田邦彦 葬られた文部大臣、橋田邦彦
発行年月 2017年3月刊行
価格 定価 本体 1,900+税
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 288ページ
ISBN 978-4-86621-056-8
内容紹介

世界的科学者を多数育て科学立国日本を拓いた男。近衛・東條内閣の文相が歴史から消された真相を探り戦時の昭和に斬り込む!

一連の科学者・教育者であった橋田が政治の世界に引き出されたのは思想家としても信頼を得ていたからだ。その人と国を興すことに実を捧げた足跡を辿ると……当時の政局も見えてくる。

橋田邦彦は東條内閣を批判して文部大臣を辞めたが、近衛・東條内閣の閣僚であったことから戦犯とされ、自死した。そのため名前すら歴史から消されてしまった感がある。彼は、日本経済の窮状を救うために科学立国を目指すことを提言し、実践者として自ら科学者たちの研究・発表の場をつくり、若手研究者を教育して世界トップクラスの人材を大勢育てあげた功績は計り知れない。また科学者、教育者として求心力・発信力に秀でた橋田は、仏教の古典「正法眼蔵」の深い理解者であり、物事の根源、心の世界を見つめて人びとに働きかけ、希望へと導いた。だからこそ、混迷の時代にある現在の日本が注目したい人物である。人を、国を興すことに日々を捧げた橋田の足跡は、きっと日本の再起に力となってくれる。政財官のリーダーにぜひ読んでほしい書、若い人たちには人生の歩き方の参考書として目を通してほしい書である。さらに、橋田の一挙手一投足は、じつは戦前・戦中の政治に並行したものであり、時に立ち向かった記録でもある。そこを紐解いていくと、思わず膝を打つ当時の政治の実相が浮かび上がってくる。

目次

まえがき
序章 葬られた戦前・戦中の〝知の巨人〟
第一章 日露戦争後という時代の画期
第二章 始まった昭和という時代
第三章 科学者橋田、道元を語る
第四章 橋田、文部大臣になる
第五章 橋田、東條内閣を去る
終章 橋田の日本の未来づくり人生

著者紹介

髙橋 琢磨(たかはし たくま)

1943年岐阜県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。
MBA(カリフォルニア大学バークレー校)、論文博士(中央大学)。
野村総合研究所時代には、ニューヨーク駐在、ロンドン支店長、主席研究員などを務めた。北海道大学客員教授、中央大学大学院教授などを経て評論活動に。
著書に『21世紀の格差』(小社刊)、『戦略の経営学』(ダイヤモンド社刊)、『中国市場を食い尽くせ』(中央公論新社刊)、『マネーセンターの興亡』(日本経済新聞社刊)、『アジア金融危機』(東洋経済新報社刊)など多数。