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「特別支援教育」って何?

「特別支援教育」って何? 「特別支援教育」って何?
発行年月 2020年5月刊行
価格 定価 1,650円(税込)
判型 四六判
ページ数 176ページ
ISBN 978-4-86621-281-4
内容紹介

子どもたちへの具体的な支援のあり方をわかりやすく語る

発達の特性を持つ児童生徒に寄り添い、

支援・伴走するにはどうしたらいいか

不登校、ひきこもり、高校中退生、発達障害の診断を受けた生徒など、発達の特性を持つ児童生徒に寄り添い、支援・伴走するにはどうしたらいいか。早期からの適切な療育さえあれば、二次障害は防ぐことができる。しかし、特別支援教育の現場では、あまりに見当違いの対応が多くみられる。自身も発達障害であり、かつては学校一番の“問題児”とされた著者が、特別支援教育の専門家として、自分の経験をもとに本当の特別支援教育とはなにか、子どもたちへの具体的な支援のあり方をわかりやすく語る。保護者、教育・福祉・療育・医療関係者、その他困難な課題を持つ家庭を支援する関係者に必読の書。

 

目次

第1章 あだ名は「山ウンチ!」――学校一番の“問題児”が困難を乗り越えるまで
 「こんな問題児見たことない」と言われた幼少期
 「苦手なことを克服する」より「好きなこと、得意なことを伸ばす」
 こんな僕を受け入れてくれた大人や先生にに感謝
 大人の姿を見て子どもは育つ

第2章 なぜできないのか? どうしたらできるようになるのか?
 一番困っているのは「子どもたち本人」
 各種検査を活用する
 日本理化学工業という会社
 叱るより褒めることの効果
 「位置付け」「価値付け」「方向付け」という三つの褒め方
 「手をかける」「目をかける」「気をくばる」という三段階の支援
 できることからの出発
 叱るときのポイントとは?
 子どもたちに進んでやらせる方法

第3章 学校との連携のあり方と具体的な支援のあり方
 「言われてからやる」のが公務員
 医師や心理の専門家の意見書を活用する
 支援計画に記録や今後の目標を明記する必要性
 「カレーライス理論」
 専門性はなくても熱意のある先生はたくさんいる
 子どもを指導すべきときと受け入れるときの使い分け
 子どもたちに寄りそった指導の事例

著者紹介

山内 康彦(やまうち やすひこ)

学校心理士SV(スーパーバイザー)。
1968年岐阜県生まれ。中部学院大学非常勤講師、(株)グロー・トラス取締役、元日本教育保健学会理事。岐阜大学教育学部卒業。岐阜大学大学院教育学研究科修了。専門は特別支援と保健体育。
岐阜県の教員として20年勤務した後、教育委員会で教育課長補佐となり、就学指導委員会や放課後子ども教室等を担当。その後、学校心理士とガイダンスカウンセラーの資格を取得。
現在は、一般社団法人障がい児成長支援協会の代表理事を務めながら、学会発表や全国での公演活動を積極的に行なっている。
著書に『「特別支援教育」って何?』『特別支援が必要な子どもの進路の話』『特別支援が必要な子どもの「就労」「進学」「進路」相談室』がある。