| ● 発行年月 | 2010年10月刊行 | 
| ● 価格 | 定価 1,650円(税込) | 
| ● 判型 | 四六判 | 
| ● 装丁 | 並製 | 
| ● ページ数 | 240ページ | 
| ● ISBN | 978-4-87290-505-2 | 
理解力はあるのに、読み書きが困難!?
まさか、うちの子が……。
あちこたない!(「人生の苦難を楽しく乗り越えよう。あきらめなければ夢は叶う。」の意。越後中越地方の方言。)
それでも人生は、なんとかなるんだよ。
ひきこもり、自傷行為、強迫神経症……。
学習障害の読字障害(ディスレクシア)を抱えて生きる青年とその母が語る、生きにくさの理由を知るまでと、それと向きあった共闘の全記録。
【目次】
まえがき――母と息子の「絆」の実録報告――
Chapter1 第一期(一九八四年十月二十六日~二〇〇一年十一月十八日)
  少年野球の切ない記憶
  笑顔の陰に潜む神経質な素顔
  がんばり屋の息子に対する母の悔い
  母の明彦への執着の原点
  息子の本音と真正面から立ち向かう
  「字が読みにくい」の予兆
  自己表現にこだわる息子に対して
  南雲明彦の人生訓
  思い出すと泣ける実父の後ろ姿
  実母の「あちこたない」の精神
  信子の本音
  神様からの贈り物
  亡き母への追憶
  幸せな実母の晩年
Chapter2 第二期(二〇〇一年十一月十九日~二〇〇二年十二月十二日)
  「あの日」のこと
  明彦とつながる決意
  息子の決断を支える真意
  暴走する明彦
  家庭内暴力の真実
  父と母の葛藤
  「今から死ぬ」の電話
  明彦の自殺未遂
  母と息子の格闘の日々
  母の焦りと現実
  バイト先に「実情」を公表
  明彦の「遺書」メール
  息子からの仰天メール
  独り生活への祈り
Chapter3 第三期(二〇〇二年十二月十三日~二〇〇七年七月)
  試行錯誤の繰り返し
  両親の葛藤
  暗中模索の日々
  子育てのむずかしさを痛感
  育児の反省は「気づくこと」
  子育てで学ぶこと
  独り生活の挫折
  息子の外泊
  息子の自傷行為で気づいたこと
  母の切ない気持ち
  見守る姿勢を貫く両親
  心を鬼にした親心
Chapter4 第四期(二〇〇六年七月~二〇一〇年七月三十一日現在)
  読字障害(ディスレクシア)とわかった日
  親の感慨
  心配の種が尽きない母心
  変化する明彦に
  実名公表を決めた理由
  みんなちがって、みんないい……。
  保育士として忘れられない経験
  息子を応援する親の本心
  家族の絆
  心が折れた息子に
  ある女性との邂逅
  息子を支える限界
  息子からの贈呈本
  何度も泣き、何度も笑った
[追記]
あとがき――母と息子の幸せについての考察――