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はみ出し銀行マンの夢の印税生活マニュアル

はみ出し銀行マンの夢の印税生活マニュアル はみ出し銀行マンの夢の印税生活マニュアル

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発行年月 1998年12月刊行
価格 定価 1,540円(税込)
判型 四六判
装丁 並製
ページ数 222ページ
ISBN 978-4-87290-041-5
目次

はじめに 毎日が日曜日!?

第1章 はみ出しサラリーマンの逆襲だ!

こんな会社で一生終わりたくねえ
・社員をバカにしてる日本のカイシャ
・人間は牛や馬じゃねえ!
・書く動機は十人十色

暴露本の犯人を捜せ!
・銀行内は大パニック!
・タレ込み情報の嵐
・緊急役員会&セコい有志団
・究極の左遷が待っていた!

漱石『坊ちゃん』にみるベストセラーの要件とは?
・たくみなキャラクター設定
・「サラリーマンの縮図」ぞなもし
・万人ウケするハッピーエンド
・もしも処女作が『明暗』だったら……
・『坊ちゃん』は職場ネタの原点だ!

「隠れ印税生活」という手もあるぞ!
・「隠れ詩人」は才媛帰国子女
・銀行にもいた「隠れ評論家」
・ゼニを取れるか否かがプロとの分かれ目

二足のワラジと周囲のねたみ
・出した当初は好奇の目
・本を出した人間は仲間じゃない!?
・「箱の中の腐ったみかん」的存在

文学賞と司法試験との類似性
・天国or地獄
・親戚からも後ろ指をさされ……
・人生そこまで賭けちゃっていいものか!?

第2章 原稿抱えて出版社へ殴り込め!

ボツ原稿連続日記
・門前払いは計30社
・本を出してえっ!
・ヘタな鉄砲、数撃っても当たらない
・大手出版社の冷たい反応
・厳しい現実にガクゼン!
・暴露本の出版社からも断られ……
・基本的に「いいかげん」な世界
・最後の頼みの綱は「ゼミの友人」
・忘れた頃に朗報舞い込む
・出版は「縁」だ!

正しい原稿の持ち込み方
・いきなり送りつけるなんて愚の骨頂
・読ませるためのテクニック
・出版社への電話のかけ方
・マスコミ関係者と思わせろ!
・編集者と直接会うのがいちばん

こんな原稿は絶対ダメ
・最悪原稿の具体例
・正義漢が陥りやすい「独りよがり」
・イデオロギーには誰も興味ない
・思い入れが強すぎるのも問題
・「主観」と「客観」を意図的に意識する
・手に負えない「自己陶酔」

「その気」にさせる原稿の書き方
・パッと見の重要性
・手書き原稿はタブー
・ワープロの書式設定にもコツがある
・たくみな改行テクが「その気」にさせる
・漢字が多いと「重い」のだ!
・400字でキャッチする
・サワリで勝負

1冊目はひたすらガマン
・高すぎる期待が失望を呼ぶ
・「書き直せ!」は当たり前
・ゲラを見て愕然!
・餅屋は餅屋なのかも……
・装丁に口出しするのはド素人
・感情的になる素人さん
・任せる勇気が「大家の証」?

1日何枚書けばいいのか
・「時速何枚」の世界
・処女作は速さじゃない
・速書きは日本語の宿命
・量産作家がもてはやされる理由

小説でいくか、エッセイでいくか
・モーツァルト型&ブラームス型
・プロットが書ける人、書けない人
・自分のタイプを知らないと苦労する

直伝「内容三分割の法則」
・読者の要求を分析すると?
・「共感性」で心をつかむ
・日本の読者は「勉強」がお好き
・おもしろくなきゃ意味がない!

ちょっとまじめなエッセイ教室
・ネタは詰め込みすぎない
・例外は切り捨てよう
・カッコつけはダメ

第3章 これでアナタも夢の生活!?

そもそも印税とはなんぞや?
・印税って税金の一種?
・ピンからキリまでの世界
・シンデレラボーイは限られる

驚異の印税多毛作システム
・売れる作家はここが違う!
・まずは連載でひともうけ
・ハードカバーでふたもうけ
・ノベルズ版でトリプルインカム
・部数がはける文庫版
・さらに変身は続く
・寿命の短いビジネス書

印税生活の正しい過ごし方
・規制がないぶん、生活は乱れ……
・売れっ子作家はフォアグラを食わない!?
・個人プレー型or集団プレー型
・ムーミンよりスナフキンに向いてる世界

住宅ローンが組めぬ商売
・銀行がもっとも嫌う職業
・氷河期は年収200万
・アルバイト収入を隠す奴

第4章 出版ギョーカイの掟

編集者は神様です
・相性のよし悪し
・うるさい編集者を毛嫌いするな
・親よりありがたい存在!?
・ワタシを銀座に連れてって
・女性編集者は作家とデキちゃってる!?

大手と中小出版社、ここが違う!
・もらってる給料が違うのよね
・紳士の多い大手出版社
・著者を軽く見るんじゃねえ
・印税のゴマカシ
・大袈裟な広告にはウソが多い
・営業力は大人と子供!?
・意外と荒っぽい大手の営業
・裏技「テスト販売」とは?
・中小出版社の心意気
・ブローカーに気をつけろ!

コケると怖い世界
・採算ラインは初版の7~8割
・業界のお尋ね者
・コンビニはもっと厳しい!

出版界は偏見ジャングル
・ポルノと失楽園の違い
・「歴史物」や「伝記物」を書けば、すべてチャラ
・偏見は世の常かも
・AV出身タレントに学ぶ

文学賞パーティー潜入日記
・滑稽な「文芸村」
・なぜか固まっちゃうのよね
・登場!おんな「武蔵丸」
・評論家にとりいるバカ
・固ゆでパフォーマンスvs他派閥の確執 

〈業界基礎知識編〉

完成までの流れ
・「未知との遭遇」に驚かないために
・大河の一滴は原稿から
・手書き原稿が非効率な理由
・校正者は縁の下の力持ち
・例外的に許せねえ場合
・初校、再校、念校……
・見本完成の喜び
・いろいろある配本パターン
・「著者、書店へ偵察に行く」の図

出版は文化バクチだ!
・1冊、1500円也の内訳とは
・宣伝費、取次マージン、書店マージン……
・本の墓場「断裁」
・1発あてりゃ大きい世界
・自作自演の情報操作も……

付録
・本の部分名&出版用語集
・主要文学賞一覧

あとがき さあ、みんなも1発書いてみないか

著者紹介

横田 濱夫(よこた はまお)

1958年、東京生まれ。91年、通称「港のみえる丘銀行」在職中に書いた『はみ出し銀行マンの勤番日記』がベストセラーに。
『はみ出し銀行マンの恋愛日記』で’95~’96世界ユーモアクラブ金賞受賞。
主な著書に、『はみ出し銀行マンの倒産日記』、『はみ出し銀行マンの支店消滅』(共に角川書店)、『はみ出し銀行マンのビッグバン日記』(東洋経済新報社)、『はみ出し銀行マンのアブナイ生活』(徳間文庫)、『はみ出し銀行マンの御子様教育』、『はみ出し銀行マンの珍事件簿』、『はみ出し銀行マンの悪徳日記』(いずれも角川文庫)など多数。